NO LIFE

ついにボブが「Blowin' In The Wind」を謳ったそうだ。

出発の朝。久しぶりの冷え込み。
今年初の蒲田川。しかも車中泊の２日間の予定。
ちょっと気候が気になるが、適当に車に装備を詰め込み北へ。

峠に入ると途端に雪景色。しかも降り出してきた。
クマ牧場のスロープはほぼ圧雪凍結。相当ビビる。

そして蒲田川は

真っ白だけど風はなく良コンディション。
釣り人は誰もいない。

川に立つと、なんとライズがそこら中に。しかも流れの中だ。


もちろんいただく。

入れ食いではないが、黄色の#18パラへの反応がいい。
のらず、取り込めずもありながらもこれから！という時に

上流で工事があったようだ。途端にライズも止んだ。

上流へ向かう

もちろんここも探るが、風と雪までひどくなってきた。


逃げ込んだところで。
ウェーダーのまま入る事が出来るので便利。こんな日はやる気が削がれない。
猿も周りにいたな。

風が酷いのでハッチはゼロ。
とにかく待つ事に。

しかし、ここで事件が。
ある時ふとポケットに手を入れると携帯がない。
しかもジップが開いている。
しまった！仕事の電話が入った時に閉め忘れた。しかもその後、この堰堤をうろうろしまくっていた。
もちろん探すも見つからず。きっと「NOKIA is flowing in the water」
NOKIA最終機。気に入っていたのに。。。

気を取り直して他をあたるがイブニングを待つ事無く着替える。
しかし冷え込みが酷い。車は無理と判断。（携帯事件でへこんだのもある）
近くの旅館に駆け込む。そういえば去年もそうだった。
無計画な性格治らず。

朝

昨晩の豪華な夕食に、一人宴会中記憶を失ったがサッパリと目が覚める。
隔世。

一日目と同じ時間に同じポイントに入る。
しかしハッチは全くない。よってライズもない。

無理せずのんびり上流も釣り上がる。
水温は低くはなさそうなのだが・・・。

午前中は誰に訊いても駄目。
これで終わりかと思ったが、「川辺のボブ」に出会い状況が一変。
周りにＦＦＭは数多くいるが、見ていても誰も上げていないがボブは違う。
見ているだけでも３匹を上げる。一匹は尺クラスだ。

訊いてみると惜しげも無くその全てを教えてくれた。
その哲学的な話は正に「川辺のボブ」。
そして風のように去って行った。

おかげで哲学的なライズゲーム。
のせることは出来なかったが満足できた。

後は別世界の岐阜へ帰るだけ。

終わりに奇跡的な話。
二日目にもう一度堰堤へ。
何気なくポイントへ歩いていると途中の流れの中に何かが。
なんとNOKIA。
昨日はここの浅瀬を歩いていないので、きっと流されてきたのだ。
こんなこともあるのだ、と愛おしくなったがすでに昇天。
あっぱれな最後だった。

帰ってひと仕事ができた